女性医師としてのキャリアと、母親としての役割。
両方を大切にしながら歩む日々は、喜びと挑戦の連続です。
このリアルライフインタビューでは、育児と仕事を両立する女性医師のリアルな声を通じて、多様な働き方や生き方のヒントをお届けします!
目次
- Dr.若菜
「このままでいいの?」から動き出した~育児もキャリアも諦めなかった女性医師の選択~ - next Dr. is coming soon!
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Dr.若菜「このままでいいの?」から動き出した~育児もキャリアも諦めなかった女性医師の選択~
今回は、女性医師、若菜さんにインタビューさせていただきました!
若菜さんは医師17年目、糖尿病内分泌内科の専門医をお持ちで、2人のお子様と旦那様の4人家族でいらっしゃいます。
今回は若菜さんの今までそしてこれからのキャリアや人生についてたっぷりとインタビューさせていただきましたので、是非ご覧ください!
Yoshimi:若菜さんは糖尿病内分泌内科の専門医をおもちですよね。まず最初に、診療科はいつごろ決定されましたか?
若菜さん:医学部5年生のときに決めていました。
Yoshimi:在学中から決めていらしたんですね!在学中にもう決めていたのは、どうしてですか?
若菜さん:5年生のときに、マッチングで進路を決めるためにある程度、科を決めておきたかったんです。迷っていた科がいくつかあって、メリットやデメリットを全て書き出してトータルでどこがいいかを考えて決めました。
Yoshimi:当時は他にはどのような科を考えていたんですか?
若菜さん:他は、呼吸器内科、乳腺外科と眼科です。やっぱり、女性が働きやすいところがいいかなって思っていました。ただ、手技があまり得意じゃないので、その点で手技の多い科を消していきました。
Yoshimi:女性の働きやすさって、当時はどの辺りがポイントだと思っていましたか?
若菜さん:当時ですか?ハード過ぎない、妊娠・出産などの経験、女性であることの強みが活かせる、緊急で呼ばれない、などの他に、一人前になれるまでの期間や専門医をとるまでの大変さも考えました。乳腺外科をやめたのはそれが原因です。実習中にローテーションしている科で勤務されている女性医師の方に話を伺う機会があれば、積極的に顔を出して情報収集することは意識していました。
Yoshimi:なるほど、乳腺外科は確かに専門医を取るまでの道のりがわりと険しいですよね。
若菜さん:そうなんです、いつ起こるかわからないライフイベントに不安を抱えていましたね。
Yoshimi:では、今となって女性の働きやすさ、過去との考えとギャップはありますか?
若菜さん:今は、というより子供ができてからは、時間で帰れることは、ひとつ大事だなと思うところです。それから、今は外来だけの勤務ですが、働き方を自分で選べるっていうのは大事です。科の中での働き方の選択の幅が多いのは、子供を持つ女性にとっては大事かと思います。
Yoshimi:確かに、同じ科の中で、働き方の選択肢が多いと、子供が生まれてからも仕事の継続がしやすいかもしれませんね。お子様は二人いらっしゃると伺っておりますが、何年目くらいで出産されましたか?
若菜さん:7年目と12年目くらいです。
Yoshimi:その時はもう専門医はとられていましたか?
若菜さん:実は一人目の育休中に専門医試験を二つ、糖尿病と内分泌の専門医試験を受けたんです!運よく産休前に専門医研修期間が終わったため、受験の申し込みは妊娠中にしました。当時は、産後、育児をしながら勉強できるだろうと思っていたんですよ。育児雑誌に子供は3時間おきに授乳して、3時間寝ていると書いてあって、じゃぁ、2時間は勉強できるじゃん、くらいに思っていたんです。今思えば産後の生活については、妊娠中は全く無知で、勢いで行動していました。
Yoshimi:なるほど、実際は、思い通りにはいかなかったのですか?
若菜さん:そうですね、10月と12月に試験があって、無謀だったなと思います。でも今振り返ると仕事に復帰してからはもっと無理だったと思うので、そういう意味では育休中に取っておいてよかったかもしれないです。
Yoshimi:確かに、育児、仕事、専門医試験は想像しただけでも大変そうですね…。でも実際は、状況は予測できないし、どんなタイミングだったとしても、その状況のなかで頑張るしかないですよね。
若菜さん:そうなんです、どっかで頑張らないといけないんですよね。
Yoshimi:では今、育児と仕事とのバランスなど、悩みなどありますか?
若菜さん:実は4月から日数を減らした外来だけの勤務に変わっていて、今は落ち着いているんです。その前は週5時短、日当直も免除で働いていたんですけど、通勤も含めると結構時間かかっていたんですよね。当時は悩んでいました。仕事も途中で抜ける申し訳なさ、その割に家の事も回らない、上の子の受験…これ、もう無理じゃん、フルタイムに戻れない、って思ったんですよね。
Yoshimi:わかります!!子供の手がかからなくなったら、また働けばいい、ってよく聞くじゃないですか。子供の手がかからなくなったと感じたこと、私はまだないんですよ!
若菜さん:そうなんです。3歳になったら楽になる、小学生になったら楽になるって聞いていて、そう信じていたのに、実際は悩みの質が変わるだけでした。やっぱりいつも大変ですが、「今が一番楽なんだ」って思うようにしています。そう思うと少し気が楽になります。
Yoshimi:若菜さんはお子様の教育にも力をいれていらっしゃるんですよね。転職を決めた理由はやはり子供の教育の点から決めたのでしょうか?
若菜さん:子供との時間を十分に取れていない現状を考えると、3年以内には転職かもと薄々感じてはいました。加えて、働き方改革の影響もあり職場の環境にも変化がありました。それを受けて、「これは動くタイミングなんだな」と感じ、転職活動をすることにしました。
Yoshimi:今回転職は初めてでしたか?
若菜さん:定年までの勤務も可能な状況の中で転職を自分で決めたのは今回が初めてでした。
Yoshimi:転職、勇気がいりますよね‼
若菜さん:はい、本当に勇気がいりました‼
Yoshimi:いろんな働き方を経て今があると思うんですが、現時点で理想の働き方ってどんな風に考えますか ?
若菜さん:医師としての働き方としては専門性を活かした働き方がしたいです。内科ならなんでもいいや、とはやっぱり思わないんですよね。ただ、収入の柱としてはいくつか欲しいなと考えています。専門性を活かしつつ、収入の柱が何本かあって、仕事もやりがいがありながらも、自分の自由な時間もある、そんな風な働き方を目指しています。
Yoshimi:「収入の柱がいくつか」、というために今何かされていることがありますか?
若菜さん:そうですね、まだ始める準備段階といった感じですが、ライターの仕事をやってみようと思っています。医療ライターのコミュニティに所属はしていたのですが、いままで副業はできなかったのでやっていませんでした。これからやっていこうと思っています。そこで案件を受けて、書く、という仕事を考えています。
Yoshimi:収入が「医師」という柱だけだと不安だっていう気持ちは若い時からありましたか?
若菜さん:いや、若いときは全く思っていませんでしたが、二人目の育休の時に医学以外の分野のたくさん本を読み漁ったんですよね。子供の将来について、子供の教育について深く考えました。ただ子供に求めながら、自分はこのままでいいのか?って思ったんですよね。時代が変わる中で医療情勢も変わっていった。その中で、やはり収入の柱が1本なのは心配だと考えるようになりました。それがだんだん強くなってきた感じです。
Yoshimi:そうだったんですね。これから結婚をしたい、お子さんが欲しいって思ってるような女性医師ってすごいいっぱいいると思うんですが、こんなこと考えておいた方がいいよ、みたいなアドバイスってありますか ?
若菜さん:やっぱり、頑張れるときに頑張る!ってことですね。できるときに、キャリアを積む、症例を集める、試験勉強などなど、とにかくやれることはやれるときにやった方がいいと思います。やっぱりね、ライフイベントや自身の体調の変化で思うように動けなくなるタイミングがくるので。
あとは悩んでいる時間はもったいないってことですね。40代になると人生折り返しが見えてくるじゃないですか、そしたら悩んでいるより、やれることをやって楽しく過ごしたいなと思っています。
そして、自分が若手の時より、発信される女性医師が増えましたよね。だから、自分を型にはめすぎず、いろんな女性医師がいるということを知ると気持ちが軽くなると思います。
どうしても時短や育児中の勤務は負い目を感じやすくなるんですよね。フルに働けないことで。そういう時に、いろんな生き方があるということを知る、そして自分で選ぶことができると考えるのは大事ですよね。
Yoshimi:それは本当にそう思いますね。私も、医局にいたり総合病院でしか働いた経験がなかったときは、その世界しか知らないから、医者の王道っていうのしかやっぱりみえてこなかったです。
若菜さん:そうですね、そういうところに若いうちからアンテナを張っておくというのは大事ですよね。
Yoshimi:ありがとうございました。今回のインタビューもまさに、「いろんな働き方の女性医師はたくさんいる」ということを是非紹介したかったので、貴重なお話を、本当にありがとうございました。特に若い世代の先生方もこれからの医師人生を型にはめすぎないでいってもらいたいですね。
糖尿病・内分泌内科専門医の若菜さんへのインタビュー、いかがでしたか?
特に、子どもが生まれた後は“マミーズトラック”に乗ったように感じたり、キャリアダウンと思い悩むこともあるかもしれません。若い世代ほど、そうした不安を強く抱えることもあるでしょう。
でも妊娠・出産はかけがえのない人生の一部であり、その経験も「自分が選んだこと」だという誇りを持ってほしいと思います。
そして、悩みながらも自らの道を切り開いていく女性医師は、実際たくさんいます。そんな姿をぜひ紹介したくて、今回のインタビューをお届けしました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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