霊長類最弱ドクターの開業ダイアリー by Dr. Olive ①
「霊長類最弱、ほうじ茶でノックダウン」
「霊長類最弱」とは、夫が私につけた二つ名だ。
夫に言わせると、とにかく私は弱いらしい。
流石に自分では霊長類最弱とは思っていないが、間違いなく体力はない。
人混みが苦手で、子供の幼稚園イベントに行くとその後2~3日は寝込む。
一日2件以上人と会う予定を入れると、夕方から動けなくなる。
気温差や気圧差で喘息が悪化して、息苦しくだるくなる。
毎日8~9時間寝ないと、日中普通に動けない。
カフェインを摂取すると、夜は眠れない。夜中に眠れないことに気付いて、そういえばランチ先でほうじ茶を飲んだな、とか、自販機で買ったあのビタミン炭酸飲料はカフェイン入りだったのだな、と気づく。
油っこいものを食べると、その日は他のものが食べられない。翌朝も胃もたれが続いている。
とまあこんな感じで、いつも体調に影響されながら生活している。
こんな私が、多忙な内科医の夫の生活を支えつつ、二人の子供を育てながら常勤で仕事に行けるわけがない。
双方の実家も遠く手を借りることはできないため、週2~3くらいで細々と精神科医の仕事をしていたけれど、それさえもひとたび誰かが体調を崩せばあっという間に崩れてしまうような自転車操業の生活だった。その後、そのわずかな仕事さえも休職してしまう。
そんな訳で、一時期は医師以外の働き方も模索した私。
そこからどう生き残るかを悩み、子育てしながら週3日、のべ11時間だけ開業するまでの道のりを、少しずつ書いていきたいと思います。
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