月あかりでノートを書きながら By Dr.Chelsy#2 「彼を失った私は仕事への情熱も一気に失った」#女性医師 #婚活 #初期研修 #女性医師のキャリア

月あかりでノートを書きながら By Dr. Chelsy

月あかりでノートを書きながら By Dr.Chelsy#2 「彼を失った私は仕事への情熱も一気に失った」

バリバリ仕事をこなすかっこいい女性医師でありたい」「結婚して母になりたい」Dr.Chelsyが産婦人科医になり、結婚、出産し3人の子の母になるまでのBeing storyです。*Dr.OBGY noteも好評連載中!

将来を約束したと思っていた相手との別れは、私にとって大打撃だった。
一人になった私は自由だったが、逆にどの道を歩めばいいのかわからなかった。

私は、元々小児科を志望していた。
特に新生児科がやりたかった。いざ回ってみると本当に大変で、毎日昼夜なくほぼNICUにいたけど。
その他にも、研修で回った外科や救急、循環器科はスピード感が楽しく、特に手術に入るのはすごく楽しかった。外科や救急科は2回選択した。

でも、決め手がない。
「どの選択をしたとしても彼が一緒にいてくれる」
というなんの根拠もなかった自信が崩れ、どの選択をしていいかわからなくなってしまったのである。

今考えると、私にとって

何科の、どんな医者になるか」より、「結婚して母になる」というキャリアがなによりも優先だったからだと思う。

なのに、現実の私は

病棟から呼び出されればすぐに向かい
ICUではつきっきりになり
緊急オペがあれば率先して入り
珍しい症例があると、聞けば違う科をまわっていても学びに行った。

そんな研修医がデキレジだと思っていたし、そうみられる自分でいたかった。

けれど、彼を失った私は仕事への情熱も一気に失った。

私は、プライベートが充実していないと仕事すらまともにできない人間。
彼にどれほど支えられていたかを思い知った。

そして、私は相当クサっていた。

恋愛体質だのなんだの、言われようが関係ない。

私には今すぐ彼氏が必要だと、私の心が叫んでいた。

そうじゃないと進路が決められない。

プライベートも仕事も、どちらかを選ぶという簡単な話ではない。

その時の私は進路を決めるために彼氏が必要だった。

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