月あかりでノートを書きながら By Dr.Chelsy #4
「それが私の夢だと初めて言葉にしてくれた先輩」
バリバリ仕事をこなすかっこいい女性医師でありたい」「結婚して母になりたい」Dr.Chelsyが産婦人科医になり、結婚、出産し3人の子の母になるまでのBeing storyです。*Dr.OBGY noteも好評連載中!
雑談がてら、いろんな人に進路相談をして見えてきた答えがあった。
私は
・緊急性のある疾患の対処が好き
・手術室に行きたい
NICUも捨て難かったけど、
私もあのライトの下で、
かっこよく手術を執刀する医師になりたい。
その気持ちが強くなるにつれて、彼氏ができない悩みが少し薄れてきた。
そうだ、仕事に生きよう
こうなったらめちゃくちゃかっこいい外科医になってやる
あのとき捨てた彼女が活躍する姿を見せてやる
誰よりも仕事で輝いてやる
そんな気持ちもメラメラと芽生え始めたある日、
外科研修の際にすごく楽しそうに働いてみえた女性の外科医師から忠告をされたのである。
「Chelsy先生みたいな先生は、外科は辞めたほうがいいよ。
てか普通の女の人は辞めたほうがいい。
結婚もしたいんでしょ?子供もほしいんでしょ?
外科はきついよ。」
私は外科に進むのに不合格の烙印を押された…。
ミスカサレテル
それが正直な思いだった。
そう、外科を志すにはやっぱり、志望の動機が「かっこいいから」だけでは不十分だった。
特に当時の女性医師には。
その先輩は話しながらたくさんのことを教えてくれた
- 外科以外でもオペ室に入れる科はたくさんある
- これからの女性の外科系の医師は増えていくから環境はこれから整備されていくだろう
- でも現状、女性が出産・育児をしながら外科を研修する環境にはない
- おそらく出産を機に、症例を経験する機会がどんどん奪われてしまう
「Chelsy先生は一生懸命仕事してくれたし、一緒に働けてすごく楽しかった。
是非、夢を叶えて。」
あれ、わたし夢なんかあったっけ?そもそも語ったか?
そう、その先生は
私がこれから結婚、妊娠、出産もして、仕事にも邁進する
それが、私の夢だと初めて言葉にしてくれた先輩だった。
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