月あかりでノートを書きながら By Dr.Chelsy #3 「なんてことないことだけど、勇気が私には全然なかった」#女性医師のキャリア #女性医師の初期研修

月あかりでノートを書きながら By Dr. Chelsy

月あかりでノートを書きながら By Dr.Chelsy #3
「なんてことないことだけど、勇気が私には全然なかった」

バリバリ仕事をこなすかっこいい女性医師でありたい」「結婚して母になりたい」Dr.Chelsyが産婦人科医になり、結婚、出産し3人の子の母になるまでのBeing storyです。*Dr.OBGY noteも好評連載中!

当時の私の心の裏にあった気持ちを今になって分析してみる。

私は仕事が忙しいほど、やりがいを感じ、楽しかった。

そういう自分でやっていきたかったのだ。

でも、それでもいいと言ってくれる彼がいてくれないと、無理だと思っていた。

結婚して母になることは絶対諦めたくないことの一つだったけど、

本当に仕事が忙しくなってからでは、出会いどころではなくなるだろう。

そんな私のことは、誰も選んでくれなくなるだろう。

だから今のうちに、なんとか相手を見つけなければ。

あるがままの自分であった、「仕事に邁進する女」で振られてしまった私は、

男はゆるふわな女性を好む

尽くしてくれる女性を好む

家庭的な女性を好む

と短絡的に思い込み、そんな女性を演出していた。

いろんな相手とデートをし、自分を飾った。

まずは選んでもらって、好きになってもらって、そこから仕事をしよう、という作戦。

見事にうまくいかないものである。

二股をかけられたり、ちょっとストーカーまがいなことをされたりと、その後の恋愛は散々だった。

そんなぼろぼろな状態でも進路は決めなければならない。

それはなんてことないこと。

今まで信用できる誰かに相談して、いいんじゃない?と言われて決めてきたことを
自分ひとりで決めなければならない日が来ただけのこと。

でもその決断をする勇気が私には全然なかった。

今までもそうであったように、自分で決めたことを

大好きな彼に「いいんじゃない?応援するよ」

そう言ってほしい。

自分で決めたことに自分で責任を取るのが怖かったのだろう。

そんな私でも少しずつ、気づき始めた。

いくら彼が応援してくれていたとしても、私の進路の責任はとってはくれないのだ。

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